気に入られる人ってへこんでる人かも。
塾内で「代行の神」と崇められている僕ですが、先日お給料を確認したら時給が1000円から1050円になっていました。ありがたいことです。同時に、「ああ1年たったんだなぁ」としみじみしました。焼肉店を2か月でクビになり、洋食店を4か月で辞めた僕にしてはかなり長続きしたなあと思います。おかげで春からの会社もひとまず3年くらいは続けられそうです。がんばろ。
1年間塾で働いて、さまざまな生徒と接してきました。担当じゃない生徒ともかなり仲良しです。そのなかでやっぱり「この子はかわいいな」という生徒がいるわけです。ロリコンじゃないです。人としてかわいいなってことです。今は講師(僕)と生徒ということで僕がいろいろ教える立場ですが、来春からは上司と部下(僕)という形に。上下関係がキレイに入れ替わるんですよね。そこで「今現在気に入っている生徒たちの特徴や共通点を見つけ、それを自分が実践することで僕も上司にかわいがってもらえるに違いない」と思い生徒を観察してきました。僕は愛されながら働きたい。そのなかで、「やるべきことにきちんと取り組む」「意志表示をする」等々当たり前のことはもちろんなんですけど、持ち前の鋭い観察眼で、これはちょっと盲点かもしれないってのを見つけました。
へこめる
へこめるってのはへこむことができるってことです。叱られてへこむ。テストの点数が悪くてへこむ。僕は素直にへこめる生徒がお気に入りのようです。
僕の担当の生徒のひとり、中1のY本くん。英語を担当してます。物静かで、そこまで賢いってわけじゃないですけど大好きです。そんなY本君が、2学期の中間テストで69点を取ってしまいました。1学期の中間・期末共に90点近く取ってたのでショックを受けてました。
僕「あらら」
Y本君「・・・」
僕「どうしちゃったん」
Y本君「うーん・・・」
かなりへこんでましたね。おもろかった。
僕「次は何点目指すの」
Y本君「え・・・」
僕「85点取ってこい。じゃなきゃ金髪な」
Y本君「がんばります」
そんで今週期末テストが返ってきました。87点取ってきました。最高です。
僕「やったじゃん!!」
Y本君「はい」
Y本君の笑う時に口角がクイッと上がるところが好きです。自分の失敗にちゃんとへこんで、挽回しようと必死になる。そこに僕は魅力を感じます。だからこそ他の生徒よりもちょっと気を使って丁寧に指導したりするんです。発破かけたりお菓子を多くあげたりしちゃうんです。
何度叱られてもなおらない生徒がいます。うんこみたいな点数をとってもへらへらしている生徒がいます。へこむことができるってのはひとつの才能なのかもしれません。
「自慢話ではなく失敗談を」人に好かれる人の特徴によく挙げられますよね。それと似たようなものかもしれません。弱さを見せることで親近感が湧く。へらへらしている生徒も、もしかしたら強がっているだけなのかもしれません。が、へこんでる人見ると応援したくなるし、へこんでる人のほうが愛おしいです。人前でへこめる強さをもっている人のほうが僕は好きですねって話。
へこめる。ひとつの気に入られ要素だと思います。つーことで来春からも人前でちょこちょこへこんでいきます。「まあいっか」「俺は悪くないけど」「黙れハゲ」と心の中では思いながらも。
でわ。