ふたつの感情の間で揺れ動く。
人間ってのは不思議な生き物で、思ったこととは違うことをしてしまうんですよね。好きな子に意地悪しちゃったりだとか、テスト前に限って部屋の掃除をしたくなっちゃうだとか。改めて人間の感情ってクソですよね。
なんでこんな話をしたかと言うと、ちょっとふたつの感情がせめぎ合ってて。
突如体に生えた長い毛を育てたい気持ちと引き抜きたい気持ち。
これわかる人いるかな。何か月に1回くらいの頻度でなんか知らない間に毛が生えてるんですよ。おなかより少し上だけど胸よりは下。普通の産毛とは違いますよ。その1本だけが妙に長くて存在感がある感じ。ちなみにこの謎の毛と言えば、高校時代部活のチームメイトだったイケメンSくんにも生えた時期があって着替えてる隙を見て抜こうとしたら「今これ育ててるから!」ってガチギレされた思い出があります。
まあこの現象は僕にとって珍しいわけでもないしというかそもそもどーでもいいんです。所詮毛だし。いつもなら気にもしません。ただね、今回は少し違って。
白いんです。
もうこれ神々しいからね。黒い体毛の中に1本だけ白い毛。さながら焼け野原に凛と咲く1凛の花。大事にしなきゃって。守らなきゃって。そう思いました。
だけどその思いとは反対に「キレイに抜きたい」っていう自分もいて。どうせいつかは気づかぬ間に抜けちゃうんだ。だったら僕の手でとどめをさしたいというか。ピリオドはお互い納得のいくようにうちたいと思っていて。この1輪の花にふさわしい結末を用意したい。
守りたい思い、こわしたい思い。育てたい思い、終わらせたい思い。この相反する切ない葛藤、今の僕には辛すぎる。
昨日確認したらなくなってました。くそが。
でわ。