てんぱ日記4

就活が終わり卒業単位も取得済みでそのうえ卒論も書かないという圧倒的暇をもて余した僕がブログを再開したんですけど暇な日は書くことなくて暇じゃなかった日はもう書くのめんどいってなるこの葛藤を乗り越えて書いてる暇人の暇人による暇人のための別に今流行りの意識高い系ブログではないのでまずは気楽にブックマークするところから始めてみたら良いと思うよ。

なぜ人はアイドルにハマるのか真剣に考えてみた。

 

 

ども。

 

 

 

 

アイドル評論家のはせやんです。

 

 

 

 

 

先日、ある友人のブログにこんなことが書いてありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイドルファンは距離感の近さとそれからくる性欲によってアイドルを好きになるのだろう」

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

なに言ってんだこいつ。

 

 

 

 

 

Why Japanese People !?

 

 

 

 

 

 

しかし、こう思ってしまっている人がいることも事実。

 

 

 

勘違いもはなはだしいので、全国の、いや世界中のアイドルファンの誇りのためにも

 

 

 

 

 

「なぜ人はアイドルにハマるのか?」

 

 

 

 

 

人類の永遠の謎であるこのテーマについて

 

 

 

 

恋愛工学に基づいて考えていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

でわ行こう!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

①表現方法の多様性

 

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元来、人というのは自らを発信したがる生物である。Twitterというツールが流行ったことがなによりの証拠だと思う。しかし、一般ピープルにとっての表現は「話す」「書く」が限界点でもある。

 

 

その点、アイドルは違う。「歌う」「踊る」「笑う」「握手をする」・・・近年はドラマやバラエティ番組にも多く出演し、「演じる」「泣く」「叫ぶ」「クリーム砲を浴びせられた後にリアクションする」などなど様々な自分の魅せ方がある。

 

 

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 「DASH島を開拓する」も表現方法のひとつか

 

 

AKB48のドキュメンタリー映画を覚えているだろうか。あれは革新的であった。本来アイドルというのはこちら側に「きれいなもの」しか提供してこなかった。「アイドルがアイドルしているところ」である。しかしこの映画では初めて裏側を見せた。メンバーを叱っている様子、過呼吸で倒れている姿、あわただしい舞台裏、メンバーの嫉妬や葛藤、不安・・・いつも見ているメンバーとのギャップに驚いたファンも多かったことだろう。しかし、どんなきたない姿も新たな「自分自身の表現」である。

 

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ここに人は魅力を感じる。バラエティに富んだ魅せ方。それが楽しい。それがおもしろい。自分にはできない多種多様な自分自身の表現方法。潜在的に人は、アイドルに憧れているのかもしれない。

 

 

 

 

 

②比較対象の存在による好意の肥大化

 

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アイドル戦国時代の現在。AKB48の妹分としてSKE48,NMB48,HKT48,NGT48が生まれた。順番は前後するが、そのライバルとして乃木坂46、その妹分として欅坂46が誕生。かつての栄光を取り戻すべくモーニング娘。はフォーメーションダンスに磨きをかけてきたし、ももいろクローバーZは少数精鋭で生歌にこだわっている。アイドルなのに顔を隠す仮面女子、「かわいさ」を前面に押し出した夢みるアドレセンス、男性が混じっている清竜人25、ゲスイ寸劇をする生ハムと焼うどん、他にも東京女子流ベイビーレイズJAPAN、SUPER☆GIRLS・・・山ほどいる。その中を勝ち残らなければならない。

 

 

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 PerfumeやBABYMETALだって、アイドルだ

 

 

 

グループとしての地位を確立したとしても、グループ内での人気は別物である。曲披露の際の立ち位置、握手会に訪れる人数、グッズの売り上げ、総選挙における票数・順位etc… 互いに魅力を引き出せる関係性というのも良いが、競争があることは忘れてはならない。

 

 

人はとにかく、「違い」に敏感である。アイドル戦国時代の今だからこそ、グループ売りが主流の今だからこそ、アイドルにハマりやすい。基準比較対象が生まれ、ファンはメンバーたちの差異、関係性からグループやメンバーの特徴やキャラを認識し、自分にあったそれぞれを応援することができる。自らの「推し」を高めるべく、ファンはより声援を送るのである。

 

 

 

 

 

③成長過程の共有

 

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私は現在塾講師をしている。先月までは私語が多かった子どもたちも、夏休みを経て受験生という自覚が芽生えたのか、机に向かう姿勢が変わってきた。また、私の父はミニバスケットボールのコーチをしている。指導してていちばん嬉しいのはどんなときか尋ねると、バックシュート(ディフェンスをかいくぐるため、通常のレイアップシュートの形からゴール下まで侵入し、後ろ向きでするシュート)ができるようになったときだという。

 

 

人は「変化」「成長」に魅力を感じるものだ。アイドルにおける成長は、グループ全体で言えば「オリコンのランキングが上がった」「Mステに出れるようになった」「紅白に出場した」、メンバー単体で見ても「ダンスが上手になった」「バラエティで笑いをとれるようになった」「フロントメンバーに選ばれた」「総選挙の順位が上がった」などなど挙げればキリがない。

 

 

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指原の2連覇には納得いってないけど

 

 

活動時期と思春期、成長期がかぶるメンバーも多い。メイクだったり取り組む姿勢だったり、もしくは女性らしくなっていく体の成長だったりを見るのもおもしろい。アイドルは成長が目につきやすいのだ。人が成長していく様を見るのは楽しい。自分が推しているメンバーやグループであったらなおさらである。さながら親心とも言えるだろう。

 

 

 

 

 

④相互依存からくる快感

  

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「私たちにとって票数というのは、みなさんの愛です」第3回AKB48選抜総選挙で2位に選ばれた時の大島優子さんの檀上での言葉である。ここにすべて集約されていると思う。

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アイドルと他の芸能人が違う点は、相互依存の関係性が強いことである。女優さんやモデルさんは、圧倒的に「ファンに魅せる」割合が大きい。それに対してアイドルは距離感が近く、相互依存の関係である。

 

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発信するだけで、一方通行だ

 

 

 

ファンはもちろん、アイドルを応援して楽しい。それに対してアイドルはファンの応援を「愛」と受け取る。ファンがCDを買ってくれるからアイドルとして活動できるし、ライブで自分の名前を叫んでくれることはうれしい。一方握手会で列が途切れてしまう、総選挙で順位が下がった、となると悲しい。アイドル側もファンを強く必要としているのだ。

 

 

ここにファンは満足感、快感を覚える。ファンが減ってしまうことは、アイドルにとって存在価値の欠乏につながる。「俺が応援すればもっと喜ぶ」「俺がいなきゃダメだ」多少ファンとアイドルとの間でニュアンスは変わってくるだろうが、お互いに必要としているのは事実である。相互依存の関係にあるからこそ、のめりこんでしまうのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうであっただろうか。比較的論理的整合性のとれた分析であったと自負している。このような心理作用がはたらいて、人はアイドルに熱中するのだと思う。そして最後にひとつだけ、人はどうしてアイドルにハマるのか述べたい。

 

 

 

 

 

⑤かわいいから。

 

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これまで小難しいことを散々述べてきたが、結局はこれである。かわいいから。かわいいものはかわいい。かわいいは正義。他に理由なんていらない。かわいいから好き。これでいいのではないだろうか。かわいいものをかわいいと思う、素直で、純な感性をファンは持っているのである。

 

 

 

 

以上。アイドルに興味のない人にとっては、心底どうでもいいだろう。それでもいい。しかし、アイドルを意味もなく批判すること、アイドルファンをなんとなく軽蔑することはやめてほしい。

 

確かにアイドルだってただの人間である。人の悪口を言ったり、鼻くそほじったり、時にはスキャンダルを起こしてしまうこともある。でも、そんな自分を少しでもスポットライトに似合う自分に高めようと、必死に自分を磨き上げ、律し、もがいている。自分が掲げた理想に近づきたい、その一心で夢を追い続けているのがアイドルである。そして、そんな彼女たちの夢を一緒に応援しているのがファンなのである。

 

あなたのアイドルライフがより豊かになることを願っている。

 

 

 

 

 

でわ。